北上市議会 > 1991-09-09 >
09月09日-02号

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  1. 北上市議会 1991-09-09
    09月09日-02号


    取得元: 北上市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-30
    平成 3年  9月 定例会(第5回)平成3年9月9日(月曜日)議事日程第5号の2              平成3年9月9日(月)午前10時開議第1 一般質問 ①                  33番 千田三一君  1  市職員研修について  2  北上遊園地開発構想について  3  道路整備長期計画について  4  和賀川浄水場(水道事業)管理運営について ②                  63番 高橋高志君  1  水道農業の確立対策について  2  過疎化地域の活性化対策と定住化構想について ③                  21番 高橋 俊君  1  学校教育施設について   (1) 和賀地区小学校再編対策において東部及び南部地区の進捗状況について伺う。   (2) 新市における学区再編について伺う。   (3) 和賀西小学校開校が来春となり、それぞれ閉校後の跡地対策が実施されると思うが、具体的な事業内容を伺う。  2  リゾート開発について   (1) 大規模スキー場オープンが平成4年12月となっているが、宿泊施設の確保が万全か。   (2) ゴルフ場、スキー場オープンが地域振興に大きな期待が持たれておりますが、具体的に示されたもの、契約等されたものについて伺う。 ④                  5番 小松久孝君  1  地域農業振興について   (1) 水田農業確立後期対策後の基本的考え方について   (2) 新規就農者の確保策について   (3) 組織稲作の育成と稲作農家の規模拡大について  2  交通安全対策について   (1) 和賀東部地区小中学校の通学路対策について  3  公民館活動の充実強化について   (1) 市立公民館と公民館類似施設のあり方について ⑤                  50番 川村鷹志君  1  北上駅西口周辺の土地利用について  2  教育のゆがみについて---------------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり---------------------------------------出席議員(65名)   1番 金田ハルノ君      2番 根子信一君   3番 藤原義直君       4番 小原健二君   5番 小松久孝君       6番 佐藤安美君   7番 千田信男君       8番 昆野吉延君   9番 及川洋一君       10番 高橋清悦君   11番 高橋 功君       12番 高橋公生君   13番 伊藤嘉則君       14番 千田正雄君   15番 多田 司君       16番 菊池 昭君   17番 藤枝孝男君       18番 高橋民雄君   19番 小原 桂君       20番 高橋 明君   21番 高橋 俊君       22番 渡辺紘司君   23番 伊藤隆夫君       24番 菊池武實君   25番 及川幸太郎君      26番 及川淳平君   27番 伊藤安雄君       28番 菅原行徳君   29番 伊藤昭男君       30番 佐々木克巳君   31番 浅田哲心君       32番 菊池基行君   33番 千田三一君       34番 高橋徳蔵君   35番 小沢幸三郎君      36番 斎藤 績君   37番 中島高雄君       38番 八重樫真純君   39番 柏葉 明君       40番 川辺喜代志君   41番 高橋勝郎君       42番 鈴木健策君   43番 平野牧郎君       44番 石川正信君   46番 舘川 毅君       47番 伊藤輝雄君   48番 千葉昭孝君       49番 高橋右男君   50番 川村鷹志君       51番 菊池健造君   52番 高橋一夫君       53番 小原健成君   54番 高橋 功君       55番 高橋 孝君   56番 谷地畝幸吉君      57番 柏葉省一郎君   58番 菊池金助君       59番 田鎖助治君   61番 原田敬三君       62番 八重樫久一君   63番 高橋高志君       64番 柴田八太郎君   65番 松田清志君       66番 高橋賢輔君   67番 昆野市右ェ門---------------------------------------欠席議員(1名)   45番 佐藤幸男君---------------------------------------事務局職員出席者  局長     下屋敷勝哉君   次長     千田安雄君  議事調査係長 高橋 博君    庶務係長   松本 巖君---------------------------------------説明のため出席した者  市長     高橋盛吉君    助役     斎藤政憲君  収入役    菊池秀雄君    企画調整部長 小野信義君  財政部長   橘 晃司君    民生部長   山中丕之君  産業部長   小原教雄君    建設部長   高橋 茂君  福祉部長   及川文雄君    和賀支所長  堀内三郎君  江釣子支所長 伊藤 巌君    水道事業所長 名須川正夫君  教育委員会         高橋忠孝君    教育長    成瀬延晴君  委員長                  選挙管理委  教育次長   小田島龍一君          千田長三君                  員会委員長                  農業委員会  監査委員   横山耕造君           高橋雄幸君                  会長  企画課長   小原善隆君    総務課長   滝沢良徳君---------------------------------------      午前10時6分 開会 ○議長(昆野市右ェ門君) ただいまの出席議員数は65名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事は、お手元に配付しております議事日程第5号の2によって進めます。 日程第1、これより一般質問を行います。 通告に従い順次質問を許します。33番千田三一君。   (33番 千田三一君 登壇) ◆33番(千田三一君) さきに通告しておきました項目の順序を追って、ただいまから質問申し上げます。 最初に、職員研修でございます。 新市発足以来、職員の方々には何かと多忙な日の連続と思います。合併前は、それぞれ市町村の関係法規及び行政実例等によって事務処理をされてきたところでありますが、新市発足に伴い、機構改革や新しい業務を担当するなど、何かと落ちつかない面もあったろうと思います。もし、そのようなことがあれば、住民サービスの面においても影響があるのではないかと思料いたしております。 そこで、職員の資質の向上を図るために考えられることは、職員研修でございます。旧北上市にあっては、従来、多階層研修により成果を上げてきたところでありますが、今後も同一手法の研修を計画しているかどうか。新市発足5カ月も経過したところであり、今後の研修計画をお伺いいたします。 次に、北上遊園地開発構想でございます。 今、我が国は経済成長による国民生活の豊かさと自由時間の増大により、余暇活動の需要が一段と強まっていることは、御案内のとおりでございます。ちなみに、平成元年に実施した株式会社野村総合研究所による21世紀北上市の主要プロジェクトに関する調査研究要約版を見ますと、その1項目に、「市民のニーズと北上市整備のあり方」の項の中で、市民が求める余暇活動の場としてどのような場を市に求めているかを見ますと、リゾート、運動公園、複合施設、散策・語らいのできる公園が挙げられております。また、市が独自で行ったアンケート調査でも、必要とする余暇施設として、20代から30代の年代の人たちは、リゾート施設、遊園地、映画館を挙げております。市としましては、このような調査結果に基づき、遊園地の必要性を認め、第三セクター方式による民間活力を利用して、その実現を図るべく計画案が示されております。 ところが、その後、設置予定場所である展勝地公園地域内では、周辺の自然環境を損ねるので不適当ではないかとの一部意見が出たりなどして、計画実施の促進が中座しているようであります。計画による遊園地内の構図を見ますと、5つのゾーンに分かれており、そのうちの一つである3階構造の建築物が景観を損ねる要因となっているのではないかと思料されます。もし、そうだとするならば、計画している企業に対し再検討を願い、青写真を作成するなど理解を得られるよう検討すべきものと思います。特に、予定地域内の地権者の方々は、土地の提供に同意していると伺っており、県道盛岡一関線の整備に伴い、今後、この地域の個々の開発も心配されないわけではありません。また、最近の新聞情報によれば、展勝地公園入り口から国見橋付近まで2.3キロの地方主要道県道北上一関線マイロード事業実施が決定されました。このようなことから、遊園地が設置されると、観光客が一日じゅう滞在できるし、川東地域発展の一助にもなるのではないでしょうか。また、市民の期待も大きいようでございます。 以上、申し上げたことからして、今後の対応策についてお伺いをいたします。 次に、道路整備長期計画でございます。 北東北における交通の要所と自他ともに認められる当北上市において、21世紀に向けての新市の基本構想が立てられることと思いますが、道路整備について4点ほどお伺いいたします。 1、夏油高原開発に伴う県道北上和賀線の整備について。 夏油高原開発に伴って、JR北上駅及び東北自動車道北上江釣子インターから同地に利用される道路は県道北上和賀線と思われます。この路線を利用すると、スキー場まで北上駅から35分、インターから30分と言われております。ちなみに、スキー客の入り込み数を年間29万人、休日の入り込み数は最高1日8,500人と見ているようですが、車の通行量が相当ふえるものと思います。現在、この路線は秋田方面からの大型輸送車の往来が多く、最近、北上市で行った交通量調査によれば、国道4号線鬼柳町都鳥の信号地点が一番交通量が多いと報道されております。秋田釜石線横断道が、平成9年、全線開通しますと、秋田方面からの交通量は緩和されますが、平成5年からそれまでの間は相当の混雑が予想されます。加えて、和賀、鬼柳、相去、金ヶ崎地域は県内で最も積雪量の多い地域であり、冬期間は除雪により車道の幅が狭くなります。夏油高原開発構想によれば、第1期エリア開発事業が平成4年から7年まで、第2期エリア開発事業が平成7年からと計画されており、21世紀に向けて観光客の増加が見込まれるのであります。このようなことから、県道北上和賀線の改良整備に当たっての御所見をお伺いいたします。 次に、総合運動公園設置に伴う道路整備についてでございます。 平成11年のインターハイ誘致の目標に、運動公園整備に着手されるわけですが、これに並行して道路整備についても検討されていることと思います。この運動公園予定地は、国道4号線南部工業団地、小・中・高、学校施設及び白鳥の飛来する沼に隣接しており、交通安全上においても何かと難しい点があろうかと思いますが、この道路整備に当たってはどのように考えておられるか、お伺いいたします。 第3、江釣子ショッピングセンター施設拡張に伴う周辺道路の混雑緩和策についてでございます。 江釣子ショッピングセンターの増床計画について、商調協の審査を終え、平成4年内完成を目途に計画が進められていると報じられております。これが完成すると、売り場面積だけでも東北一の規模となり、それに遊び場施設もふえると言われております。そうなりますと、客の入り込みもおのずからふえ、ますます周辺道路の混雑が予想されます。将来、北上市の観光コースの中継点に位置づけられることも考えられますので、これが対応策の御所見をお伺いいたします。 第4、都市計画街路曙町線の整備促進についてでございます。 この路線につきましては、107号線から諏訪町アーケード口、エンドー店のところまで整備されておりますが、その地点から大通りに通ずる路線、俗称万世橋通りと駅方向への一部路線が未整備となっております。そこで、私は、万世橋通りの改良整備を早い時期に実施されることを要望するものであります。と申しますのは、野村総合研究所による21世紀北上市の主要プロジェクトに関する調査研究資料の中で、「北上市の整備のあり方」の項目中、「北上らしさ追求」という小項目があります。それによると、北上は、その資質の視野の広い評価者であるUターン希望者や新住民を持っており、飲み屋街、自然といった物理的な既存の資質を適切に評価し、活用方向を模索しなければならないと指摘されております。私も同感でございます。この曙町線万世橋通りは、夜間になりますと県下でも有名な繁華街となり、市の発展にも大きく寄与しているものと思います。したがって、今後、特にも若者から魅力ある飲み屋街と親しまれるためにも、歩道を設置し、柳でも植栽して、明るく美しい通りにするよう、これに対する御所見をお伺いいたします。 以上、4点について申し上げましたが、去る7月22日付朝日新聞によると、建設省は、21世紀初頭を目指した新しい道路整備長期構想の中で、国道5,000キロ程度追加指定をし、また、自動車の保有台数増加により、地方道の整備についても構想の見直しが迫られていると報じられております。このような国の方針等をも踏まえながらの御所見をお伺いいたします。 最後に、和賀川浄水場(水道事業)管理運営についてをお伺いいたします。 旧黒沢尻町区域一円の住民に対する上水道の配水は、和賀川浄水場から配水されております。ところが、最近、川の流れが右岸に変わってきたため、河床が高く、従来の流量が少なくなったことにより、取水口付近をせきとめた水を取水している現状であります。これの対応をどのように考えておられるか。また、施設そのものも創設以来二十数年を経過しており、設備内容についても改善を要する設備、例えば水質制御装置などがあります。したがって、この施設の将来の管理運営と水道企業団との関連性についてお伺いをいたします。 なお、この際、水道企業団からの給水についてお伺いしますが、水源地に近い地域にあっては、消毒薬品のにおいが強く、末端方面に行くとにおいがないと言われますが、調整方法がないものでしょうか、この際、お伺いをいたすものでございます。 以上、私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 千田三一議員の御質問にお答えいたします。 まず、市職員研修についてでありますが、御指摘のとおり、新生北上市においても、独自研修を含め各種研修に派遣し、職員の資質の向上に努めているところであります。多階層研修は、旧北上市において昭和62年から実施し、延べ251名が受講しておりますが、この研修は職員の事務事業に対する改善意欲を高める効果があり、さわやか行政サービス運動にも職員の発想が生かされているところであります。新しい時代における多様化した住民要求に対応するためには、人材育成も大きな資産、宝と位置づけられますので、柔軟な発想と豊かな創造力を発揮することが必要とされており、それに対応できる職員の育成が新市の発展には極めて大切であると考えております。今後とも、多階層研修を含め北上市職員研修規定に基づき積極的に職員研修に取り組んでまいる考えであります。 次に、北上遊園地開発構想についてお答えいたします。 本市のこれからの発展にとって、若者の定着が極めて重要な課題となっておりますが、各種アンケート調査等におきましても、若年層からはレジャー施設の整備が最も強く望まれているところであります。こうした要望にこたえるために内部的に検討していたのでありますが、遊園地整備に実績があり、栃木県小山市に本拠を置く思川観光が当市を訪れ、市内数カ所を調査した結果、展勝地の一角が最適であると説明がありました。市としては、みちのく民俗村やレストハウスなど既存の施設との相乗効果が期待できること、市民の余暇活動の中核施設となり得ること、また、地元農業者の高齢化が進み農地を維持することが困難であることから、土地の売買によるスプロール化が懸念されるので、これを防止する観点等々を考慮し、遊園地として開発することの可能性、問題点等について検討してまいったところであります。 一方、さきに展勝地、国見山周辺の開発整備について基本構想を策定しておりますので、その構想との整合性について、当時の策定委員であった方々から意見を聞いたところ、遊園地の必要性は認めるものの、景観を損ねる懸念があるなどの理由で、展勝地に遊園地はなじまないという意見もありました。こうした意見を踏まえ、単に遊具を配置するための遊園地ではなく、特定のテーマを設置し、質の高いサービスを提供するテーマパークとし、位置を北側にずらすなど、展勝地の景観に十分配慮した施設配置をするべく、現在、構想案について企業側で検討を進めているところであります。いずれにしても、今後、議員各位を初め関係者と十分協議しながら、市民のコンセンサスを得ることに努め、その上で進めてまいることにいたしたいと考えております。 次に、道路整備長期計画についてお答えいたします。 建設省は、現在の道路長期構想を根本的に見直し、21世紀初頭を目指した新しい道路整備構想を計画しております。これに伴って、国道、地方道についても構想の見直しを本年度中にまとめ、平成5年度からスタートする次期道路整備5カ年計画を策定する方針であります。市といたしましても、生活環境の整備、産業の振興の基盤となる道路の整備が極めて重要であることから、これらの情勢を見ながら要望をしてまいりたいと考えております。平成3年度でまちづくり市道整備計画を策定して、市道整備を図るため今回の補正予算に計上しております。 具体的な質問について、順次お答えいたします。 まず第1に、夏油高原開発に伴う県道北上和賀線の整備についてでありますが、県道北上和賀線は、夏油高原開発にとって重要路線であり、県単事業として、現在、国道4号線から夏油温泉江釣子線に接続する岩崎地内まで約4,500メートルについて、2車線を歩道設置によって道路幅員8メートルを確保して整備をしているところであります。この北上和賀線の早期完成を今後も県に対して強く要望してまいりたいと考えております。 第2に、総合運動公園設置に伴う道路整備についてでありますが、総合運動公園の基本計画は既に策定を終わり、その位置は大堤公園に隣接して計画していることは、御案内のとおりでございまして、現在、公園の都市計画決定を出すべく準備を進めているところであります。 運動公園予定地へのアクセス道路につきましては、特に、大会開催時における参加人員の予測、駐車場の位置等も考えながら、検討を早期にまとめてまいりたいと考えております。この総合運動公園の建設によって重要な交通施設は国道4号線でありますが、現在、4号線の和賀大橋以南が2車線であり、交通が著しく渋滞をしております。そして、さらに運動公園が設置されることによってますます交通の渋滞が懸念されるところでありますので、和賀大橋の橋台は4車線の幅員確保ができるようになっておることから、今後、大橋以南について4車線の改良を早期に着工されるよう、建設省等に陳情することで打ち合わせをしておるところであります。このほか、県道につきましては、仮称新九年橋の架橋あるいは今後設置を期待しておる北上南インターアクセス道路の整備等について、県に対して要望しておるところであります。一方、運動公園周辺市道整備については、具体的に計画の中で検討してまいりたいと考えております。 第3に、江釣子ショッピングセンター施設拡張に伴う周辺道路の混雑緩和策についてでありますが、江釣子ショッピングセンターは、開店以来、自家用車利用台数が年々増加しており、しかも、平成4年度には第2次店舗拡張を計画しておるということで、周辺市道等の渋滞が予想されております。周辺の市道整備計画について、平成3年度よりショッピングセンター北側市道本宿八坂線について、2車線に拡幅改良することといたしております。また、平成4年度では、国道107号線と北上江釣子インター交差点から、市道本宿八坂線への取りつけ道路の整備を計画しており、周辺の交通緩和を図ってまいる考えでございます。 次に、都市計画街路曙町線の整備促進についてでありますが、この街路は幅員12メートルで都市計画決定した街路でありますが、御質問のとおり、エンドー前より川原町南田線までの間は未整備となっております。このうち、土地区画整理事業で12メートルの幅員を確保している旧平和街道から川原町南田線までの約350メートルは本年度事業の認可を受け、平成3年度と平成4年度の2カ年で整備することとなっております。問題は、エンドー前から旧平和街道までの区間でございますが、計画決定では歩道幅員2.5メートル、車道幅員7メートルとなっておりますが、今後、若い人たちがふえるにつれ夜間の通行量が多くなることが予想されますし、現在、タクシーの夜間路上駐車が可能となっておりますが、車道幅員が7メートルになりますと路上駐車が不可能ということになりますので、これらのことも考慮しながら、改良整備について検討してまいりたいと考えております。 次に、和賀川浄水場管理運営についてお答えいたします。 和賀川浄水場取水口付近は、御指摘のとおり、最近、川の流れが右岸寄りに変化しており、渇水時が心配となっております。したがって、原水を確保するためには現状の河床を整備する必要がありますので、関係機関と協議しながら改善し、取水に万全を期してまいりたいと考えております。 また、浄水場施設の今後における管理運営と企業団との関連性でありますが、この和賀川浄水場は創設以来の施設であり、現在も順調に稼働しておりますし、旧黒沢尻町市街地を給水区域としており、今後の人口増加、下水道の普及により、排水量の増大、あるいは災害時に対応するため現在の施設を改修し、今後とも存続してまいる考えであります。 次に、企業団から受水している塩素消毒の臭気でありますが、飲料水として供給するには、末端での残留塩素濃度が0.1ppm以上の基準が設定されておりまして、これに基づいて受水しておりますが、なお、塩素消毒濃度につきましては、今後さらに企業団及び関係団体と協議しながら改善を図り、うまい水を供給するように努力してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 33番。 ◆33番(千田三一君) 遊園地の開発構想の関係でございますが、位置を北側にずらすということでの再検討という御答弁をいただいたわけでございますが、いずれは展勝地周辺ということでもって、今後、この事業の推進の促進方を希望するわけでございますが、北側にずらす計画等については、大体いつごろをめどに計画変更案を出されるのかをお伺いしたいと思います。 次に、第2点目は、これは希望でございますが、実は、県道北上和賀線につきましては、質問の中でも申し上げましたが、非常に積雪量の多い地域でもございますし、今後、県道の改修をするまでにはまだまだ年数がかかると思いますので、しかし、交通量は年々増加しますから、少なくとも冬期間の対応策についての暫定的な措置を県土木事務所の方でいろいろ御検討くださるようお願いを申し上げまして、再質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 遊園地構想でございますが、市民の間にいろいろな意見もあるというようなことから、企業側でもそれに対応できるような配慮をした計画に手直しをし、再検討しておるという段階でございます。それに伴って、市としても、現在の桜並木を保存すると同時に、おのずからそれも限界があるという説もありますので、第2桜並木の設置等も必要な時期が来るということで、内々の検討を初めております。そういう全体の中で、できるだけすぐれた周辺の景観に溶け込むようなテーマパークにしたいという考えのもとに再検討されておるということでございますので、いずれ、説明を聞きながら、また意見の交換をしてまいりたい。そういうことによって市民のコンセンサスを得るように努力してまいりたいというふうに考えております。 それから、県道北上和賀線の道路整備につきましては、これはできるだけ促進するように、特に夏油温泉江釣子線の改修も進めておるわけでありますので、夏油高原開発の時期ともにらみ合わせながら促進するように要望してまいりたいし、また冬期の除雪対策についても、さらに御指摘のような要望をしてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 33番千田三一君の質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 63番高橋高志君。   (63番 高橋高志君 登壇) ◆63番(高橋高志君) 私は、さきに通告しておりました水田農業確立対策と過疎・定住化問題について御質問をいたします。 水田農業の確立対策の事業実施方針が示されまして、既に前期実施期間も終わりまして、後期実施期間に入っているところでありますが、水田農業の生産性を高めるために、圃場の整備、農地の団地化、集約と規模拡大などによる機械化の効率を図り、経費の削減による農業所得の向上を目指すべき施策が施されているところであります。 当地域におきましても、それに基づき生産基盤整備事業が導入され、事業の推進が図られているところであり、さらに消費拡大のため良質米の生産を重要課題として取り組みされているわけですが、残念ながら、国の莫大な事業費が投入され整備された圃場も、有効的活用が果たせ得ないまま、宅地の進行により農地としての機能を失っている現状であり、良質米の生産どころか、家庭雑排水等による汚染米が生産されている実情であると思われます。なおかつ、今後一層この緑豊かな水田は消えていき、市街化として変わっていくものと思われます。そして、農業を営むとすれば、平たん地から山間地へと移行を迫られる現状になりつつある今日の姿であります。 国における農政の推進の柱としている水田農業の生産の向上を図り、内外格差を縮小、産業として自立し得る農家の確立にはほど遠いものになるのではないかと懸念されるところであります。このような実情から、農業地域指定の抜本的な改革を図るとともに、基盤整備とあわせ環境整備の促進を図ることが肝要であると思います。 市長は、新しい時代の農業の確立に努められると表明されておりますが、このような実情を踏まえながら、どのような施策を講じ、水田農業確立を図る考えであるのか、御所見をお伺い申し上げます。 さらに、減反政策については、日本農業の零細農家の土地所有と、それに基づいた600万農家の600万ヘクタールと言われた農家戸数も、昭和60年度では440万戸の495万ヘクタールと減少し、農業人口も340万人になりつつある今日であると言われております。水田面積は既に209万ヘクタールに減少されている実情であり、政府では水田の作付面積は200万ヘクタールが限度であると農業白書の中で述べられており、既に計画面積まで減少されてきております。なおかつ、今後一層、必然的に農地は減少していくものと思われます。このような実情を考えますと、我が国の有事の場合のみならず、自給自足を守ることが不可能な状況になりつつある今日であります。農業の衰退は我が国の衰退につながるものと思われます。米の生産量と1人当たりの消費量を比較してみますと、既に1人平均84キロとなっている状況にありますときに、今後の減反政策にいささか問題があると考えねばならないと思います。 以上のような観点から、本市の基幹産業である米の生産状況等を踏まえ、政府の施策をまつまでもなく、積極的に政府に対し、これらに対する改善を要望すべきものであると考えます。また、今後の減反政策につきましても、本市といたしましてどのような対処をする考えであるのか、市長の御所見をお伺いいたします。 次に、過疎化地域の定住化構想についてお尋ねをいたします。 新北上市が、住民の夢と希望を託して、本年4月1日、誕生いたしました。市長は、北上市の新たなる21世紀に向けて事業計画の意欲に取り組む姿勢を打ち出されましたが、言うまでもなく、中央と末端地域の均衡の調和された事業計画が織り込まれるものと御期待を申し上げるところでありますが、しかし、必然的に都市中央への人口の集中に一段と拍車がかかり、末端地域は若年層の構造的流出や高齢化の進展が目立ち、過疎過密問題が一層深刻になるのではないかと思われます。政府においては、三全総に示されているとおり、過密過疎に対処すべき都市への産業の集中を抑制し、地方を振興する新しい生活圏の確立を目指すべき施策が施されているところであり、本市といたしましても、これらを踏まえ、過密過疎の均衡ある地域づくりによる人材育成事業の推進を強く望むものでありますが、ちなみに、秋田県鹿角市などでは、過疎脱却のため、定住化構想の中に、他市町村より引っ越ししてくる人にルネッサンス手帳が交付され、さまざまな恩典が用意されているようです。一例として、第三子以降の出産に祝い金が5万円から10万円、6歳までの育児手当を月1万円、新婚には5万円から10万円、就職祝い金は20万円、またはセカンドライフとして60歳から65歳までの方に10万円から20万円の資金の助成をしているというものであります。さらに本年6月の補正予算では、第三子以上の子供が保育園、幼稚園に入園した場合、保育料を親の収入に関係なく全額減免し、また、大学、短大に進学する際、月15万円を無利子で貸し付ける処置がなされているということであります。また、山形県の金山町等では、住宅を建築した場合には最高30万円の助成金を支給するなど、それぞれの地域にマッチした施策による住民の定着をねらいとされ、景観、伝統、産業、人づくり等に歌り組まれております。 他の市町村のこのような努力を見るとき、本市といたしましても、末端地域の過疎の脱却を図り、均衡のあるまちづくりの施策を講ずるべきであると思います。 幸いにして、夏油高原スキー場やゴルフ場の来年度オープンが見込まれており、これにあわせた施設の建設が望まれるところであり、この時期に羽山荘の施設の売却は悔やまれるところであります。この地には温泉も湧出しており、さらに周辺に温泉湧出可能な適地も温泉開発関係者により指摘されているところでありますが、これらを開発し、市民憩いの場として活用を図るとともに、各戸給湯温泉つき住宅地としての分譲などを配慮することにより、地域活性化に大きく貢献できるものと思われます。なおかつ、夏油高原スキー場の幹線道路としての岩沢夏油温泉線の活路を生み出し、観光面としての機能を図ることができるものと考えます。 以上のような観点から、過疎化地域に新たに定住されようとする方々に何らかの恩典施策について、また温泉施設の設置による市民憩いの場の建設構想、そして住宅に給湯温泉つき住宅地としての開発構想、さらには西部開発構想の事業の推進にあわせて、3市町村合併による過疎法の適用除外の事業計画等についてのそれぞれの市長の御所見を伺いまして、私の通告の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩いたします。      午前10時52分 休憩---------------------------------------      午前11時9分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 高橋高志議員の御質問にお答えいたします。 まず、最近の農業をめぐる深刻な情勢の中で、北上市の農業をどのように振興していくのかという御質問でございますが、これまでも北上市は農業を基幹産業として、工業とともにその振興策を図ってきたわけであります。新市になりまして、岩手県内第一の工業都市であると同時に、農業においても県内第一の農業都市であるというこの水準を落とすことのないように、確保するように、あらゆる施策を推進していく必要があるというふうに考えております。 農地が住宅等に蚕食されているということは、御指摘のような事情もありますが、今、将来の総合構想を策定する中で、土地利用計画あるいは農振地域の見直し、都市計画の見直し等々をあわせて検討を進めておりますので、県内第一の農業都市としての優良農地の確保ということには十分配意していく必要があるというふうに考えております。 それから、減反政策についてでありますが、これはこれまでも国の水田農業確立対策に対応してきたのでありますが、稲作と収益性の高い作目導入による複合経営の実現ということに特に重点を置いて推進してきております。後期対策の期間が来年まででありますので、この施策を引き続き進めることにしておりますが、その後の水田農業確立後期対策以降の国の農政、特に水田農業に対する対策は、今、検討中である、総合的な見直しを行っておるということでありますので、その動向を見きわめながら対応していく必要があると存じておりますが、ただ、どのような対策が出てこようとも、当市としては市内の地域ごとの実情に応じた経営の効率化を図るための基盤の整備、あるいは生産組織化の推進、あるいは土地利用の上から輪作体系を確立する等々の対策が必要であるというふうに考えております。 次に、過疎地域の定住化の対策ということでございますが、人口の増加、定住化を図るためには、まずもって快適な生活環境を整備する、あるいは働くための産業の集積を図る、そしてそれらのための交通条件の整備を図るということが基本になるわけでありますが、これらにつきましては、北上市は極めて有利な状況にあるというふうに思っております。こういう条件を生かして、さらに御指摘のありました先進地域のいろいろな具体的な施策も取り入れて進める必要があると思っておりますが、当面、北上市としては、働く人たちのための住宅あるいは宅地の提供等に特に力を入れてまいりたいと思っております。また、育児についての配慮も必要だということで、保育所の育児時間の延長等も今後さらに努力していく必要があるというふうに考えております。 なお、過疎地域に対する過疎地域活性化特別措置法、いわゆる過疎法が旧和賀町には適用になっておりましたが、合併に伴いまして、これは除外ということになりました。この過疎計画は、今の計画は平成2年度から平成6年度までの5カ年計画となっておりますので、これは合併に伴って適用除外になるということを予想して、新市建設計画の中に織り込んで、補助対象事業及び一般起債対象事業により、当初の計画どおり事業を継承してまいる考えでございまして、これにつきましては、県も十分配慮してくれておるところであります。 なお、過疎地域の活性化のためのいろいろな温泉等の開発等々の構想はないかということでございますが、旧和賀町が昭和62年度に作成した夏油高原リゾート開発計画書には、夏油高原の国有林付近及び瀬美、水神等の岩崎新田地域に民間サイドによる構想計画を期待しておりますし、和賀町農協では農園づき分譲住宅建設計画等があって、既に市がその基盤となる道路の整備を進めているところであります。なお、市内の一部が過疎化が進むというような御懸念もあると思いますが、これはできるだけバランスのとれた--バランスのとれたといっても、その特性を生かした地域振興を市内全体について考えていく必要があるというふうに存じております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 63番。 ◆63番(高橋高志君) ただいま答弁をいただきましたが、まず、農政問題でお尋ねをいたしたいと思います。 総合的に今後の問題について検討を進めていくということでございますけれども、実質、この北上、和賀等の管内を見ますというと、せっかく農地が基盤整備をされて進めてこられましたけれども、実質的に今後さらにこれを1町歩単位の農地の整備を図るような、土地改良区等でも話がされているように承っておりますけれども、実質、この場合の集落が、国道沿線並びにバイパスに沿いまして農地がだんだんとなくなっていくわけでございますし、さらにまた、いろいろと農業の効率化を図るために、農薬散布等につきましてもあるいは飛行機による散布が行われておるところでございますけれども、それにいたしましても、公害等の問題で、今後はそういう飛行散布というものは非常に敬遠されるのではないかというように思いますし、そういう面について、さらにまたいろいろの工程、今後の住宅構想の中にも当然出てくるだろうと思いますけれども、雑排水の問題はいろいろな面で処理されると思いますけれども、そういう面からいきますと、農業というものはほとんど、例えば山間部の方へどんどん上がっていくわけですけれども、そういう場合については抜本的な見直しをしたいというのは、私は、そういう地域を市が全面的な方向を切りかえて、市がそれらの工事を行いまして、そういう農地を向こうの方に造成をした新たなる農地団地というものの形成というものを考えていく必要性があるのではないかなというように考えるわけですが、今後の総合的な開発計画の中で、そういう面はどのように対処していく考えであるのか、その面についてお尋ねをいたしたいと思います。 それから、減反の関係でございますけれども、政府におきましても、いろいろと今後の農地、農業経営のあり方等、あるいは減反についての施策というものが、経営の基盤強化対策事業の中でいろいろとうたわれておるわけですけれども、その中で、今まで整備されました農地は非常に減反をされておりますが、これらの有効活用を図るために、再整備を図るべき政府の促進の事業の中では、これらの粗飼料の生産性を高めるための基盤整備をやる必要があるというようなことが農政の基調の中でうたわれているところですけれども、今後、これらの再整備にかかわる費用等につきましても、市ではどのような考え方でこれらの推進を図っていくのか、その辺についてもお尋ねをいたしたいと思います。 次に、さらに今後、そういうような平たん地におけるいろいろな土地総合開発事業について、集落の再編成をする必要性もあるのではないかというように考えますけれども、こういう面での農地の有効的活用を図るためには、集落の再編成というものも重要な位置にあるのじゃないかと思いますが、そういう面についての考え方について御所見を伺いたいと思います。 次に、過疎化問題についてお尋ねをいたしますが、いろいろと民間サイドによって開発されるということは、我々としても大きく期待するところでございますけれども、私は、例えば先ほど一例を申し上げまして、他市町村の例を引き出しながらお尋ねをいたしたわけでございますけれども、住宅構想なりあるいは企業の誘致等につきましても、もちろん中央地域に集約をされるわけですけれども、実質的に、例えば東であれ西であれ、末端地域というのは、そういうふうな企業の誘致というものもなかなか困難を極めておる。そういう面からいって、比較的世の中がよくなればなるほど、都市の方に人口の集中がなされるといような傾向にあることは言うまでもございませんが、そういう意味で、そうした実質的な数というのは末端地域でありまして、まちの中が過疎になるということはなかなかあり得ないことでございますが、そうしたまちの中央と末端地域の均衡ある発展を願うためには、そのような各市町村で行われているような、一例を申し上げましたように特別な恩典施策というものも配慮してはどうかという考えのもとで御質問を申し上げましたけれども、先ほどの答弁の中では、それに配慮するような答弁がございませんでしたので、その面についてもう一度市長の所見を伺いたいと思います。 それから、この際あわせてお伺いしますけれども、例えば、今まで広域市町村によって、岩沢の羽山荘もありましたけれども、それなりに潤っておったわけですが、この羽山荘もすっかり影も形もなくなりまして、今年度も東京方面からのお客さんが、今まで利用された方が参りまして、なくなったのを知らないで来られた方もかなりたくさんあったわけですけれども、それらを見ますというと、非常に残念だなというような感じをいたしましたけれども、チュウケイにおきましては、それぞれ開発構想を持っておられるだろうとは思いますけれども、羽山荘を売るときには、前の町長の答弁の中では、契約の際には、ゴルフ場がオープンするときにはそうしたホテルもつくられるというような話をされておりますけれども、その傾向が依然として見当たらないので、その後どのように進捗しておるのか、この際あわせてお伺いをいたしたいと思います。 そしてまた、特に羽山荘周辺にあわせまして、駅前を含めまして温泉開発、何といいますか、関係者の話を聞きますというと、非常にすばらしい湯があるというように指摘されておりますけれども、私は、それを含めまして、例えばつなぎとか、あるいは各地で行われておるところの給湯温泉つき住宅分譲というのが、今、できてきておるわけでございますので、そうした考え方も必要ではないのかなというように思いましたので、御質問を申し上げたわけでございますので、その辺について、市長の御所見を伺いたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 高橋議員の再質問にお答えいたします。 基盤整備で多額の国費あるいは地方自治体の負担のもとに整備したものが、特に道路沿線で宅地化をしていく、農地がだんだんなくなって山間地に移っていくので、山間地の整備に市の負担で新たな基盤整備をすべきだという御趣旨に承りましたが、先ほど言いましたように、優良農用地はできるだけ確保するように努力していかなければならない、これを長期計画の中できちっと位置づけていかなければならないというふうに考えております。 なお、農林省も最近は土地改良事業の中に宅地造成も含めて事業ができるようになってきておるということもありますので、いずれにしても、スプロール、無秩序な農地の蚕食を避けるように努力していかなければならないというふうに考えております。 市の負担といいましても、財政全体の中でできる限界がありますので、やはりこれらの事業は国・県の制度を導入して、補助なり起債なり有利な制度を活用しながら進めていかなければならないというふうに考えております。 それから、末端という表現でありましたが、一部の地域で過疎化が進み、中心部に集中していくということでございますが、必ずしもそうじゃありませんで、むしろ中心の市街地の方も、商店街を初め人口減になっておる傾向も出てきておりますので、やはり市内全体をバランスよく、今後の人口配置等も十分考えていかなければならないというふうに思います。ただ、集落の再編成というのは、なかなかこれは言うべくして実施が難しいのでございますので、やはり都市計画の区画整理事業等々によって生活環境を整備していくことが有利であるというふうに考えております。 あとは助役に答弁をしてもらいます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 助役。
    ◎助役(斎藤政憲君) 後段の方の質問につきましては、多少従前の関係もございましたので、私の方からお答えを申し上げたいと思います。 高橋議員も羽山荘議会の議員をされておったのでございまして、経過、いきさつ等はすべて御承知の上での御質問だろうと思うのであります。あの際も申し上げたのでございますけれども、御承知のように、土地ぐるみ、建物ぐるみで売却をするというような話で進めておったことについては、あなたも御承知のとおりでございまして、補助事業が入っているために、建物と土地は切り離しをしなければならなかったということでございます。これもかなり時間をかけて後に出てきた問題なものですから、大変我々としても、関係市町村議員を含めて大慌てをしたわけでございますが、どうしてもそうでなければ相ならぬと。ですから、そういう意味では、羽山荘づけで、建物、施設づけでもって売ることで考えておったのが、それができなくなったというようなこと、しかも、チュウケイ本社の方では、その建物を相当の金をかけて修改築をするという予定のものも、それも外れてしまった。したがって、ごらんのように、今、建物が全くない、撤去をしたと、こういうふうなことでございまして、会社としても新しい観点から、しかも新築をするというふうな構想のもとに、今、計画を盛んにつくっておる状況でございまして、来年とか再来年にはなかなかこれは難しい問題だと、このようにも考えてございます。構想としてはいろいろ書いてきておるのでございますけれども、例えば、温泉をさらに掘り直しをするということですので、場合によれば、今の温泉ではない別のところ、恐らく1,500メートルぐらいを目途にしたボーリングをしなければならないであろうというふうな見方なようでございます。駅の付近に温泉がという話もあったのでございますが、これは既に羽山荘のボーリングをする段階で、その辺もかなり有望だなというようなことからそういう話が出たわけだろうと思うんでありますけれども、ただ、駅から羽山荘まで上げるということになれば、湯を引っ張る、押し上げると、こういうふうなことで問題もあろうかと思うんでありますけれども、少なくても1,500メートル掘って、45度なり50度の温泉が、しかも毎分100リットルぐらい出るということになれば、これはもう大変なものだというふうに期待をいたしておるわけでございますが、そういうことを前提にして考えておることは、温水プールあるいは露天風呂、クアハウス、今、温泉を使った健康増進施設が方々にできておるわけでございますが、こういうものを大仕掛けでもやろうと。あるいは大浴場はもちろんのこと、コンサートをやれるような野外のそういうもの、あるいはさらに研修施設ですね。会社あるいは官庁等の研修施設もひとつつくろうと、こういうふうなこと等々が記載されてあるわけでございますが、今、ゴルフ場を経営しておるわけでございます。ゴルフ場のレストハウスも大体50人から60人ぐらいの宿泊を考えておる。しかも、1,400メートルを目途にしたボーリングも計画をされておると、こういうことでございまして、何とか、そんなに遅くならないで、ゴルフ場オープン後、少なくても二、三年以内には工事着工するようにと、このようにお願いをしておるという状況でございます。そういうことによって、スキー場と岩沢との道路も逐次進んでくる。いろいろ前段お話のあった過疎対策にもつながる問題にもなる。あるいはまた北本内のダムの完成も、10年ではとても完成しないだろうと思うんでありますけれども、十五、六年ぐらいはかかるであろうと、こういうふうに言われておるわけでございまして、そういうことによって、大変あの周辺は過疎の現象ではございますけれども、そういう施設ができることによっての効果、あるいは人が集まるという問題を含めて、大変将来が展望のできる明るい見通しがつくことになると、このように考えております。計画よりもかなりおくれた格好で進めるわけでございまして、大変その点は、途中での行き違いもあったのではございますけれども、御了承をいただきたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 63番。 ◆63番(高橋高志君) 大体はわかりました。ただ、もう一つ踏み込んだ、例えば民間会社のみならず、市といたしましても、できるんであれば、市民の憩いの場としての活用できる施設をつくっていただけるような方策を市長の方から所見を述べてほしいと、こういうことをお尋ねしたんですけれども、それについては触れられておりませんでしたが、その考えがないものと理解すればいいのかと思いますけれども、もう一度、この面について、例えば夏油なり湯元とか、全部遠くなるわけでございますので、市民がこぞって、安心して使える温泉というものを、有効に使える施設についての市長の考え方はないのかどうかということをもう1点お尋ねしたいと思います。その面についてもお尋ねしたいと思いますし、さらにこの際、ただいま助役さんの方から、リゾート、スキー場といって岩沢夏油線についても将来性が期待できるというようなお話がありましたが、この件につきましては、昨年の県道昇格について、県の方に申請をされておられるというように伺っておりましたが、その面について現在はどのような進行状況になっておられるのか、この際お伺いしまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 市が直接市民の憩いの場になるような温泉等の開発経営をやる考えはないかということでございますが、民間で既に実施しておる瀬美あるいは水神、夏油という非常にすぐれた温泉地もありますので、まず、それと競うようにして市の事業主体となるものを今の段階では考えておりません。ただ、スポーツのトレーニングセンターとか、あるいは大都市、首都圏等の学校の林間学校等の宿泊可能な研修施設、こういうものの整備は必要であるというふうに考えております。 夏油高原開発のスキー場と岩沢を結ぶ道路の県道昇格という御質問だったと思いますが、これにつきましては、いろいろ考えられますので、県と十分相談をいたしたい。例えば林道の計画もあるし、あるいは将来の、かつての奥地産業開発道路のような構想も再燃してきておるという状況でありますので、それらを含めて、路線なり道路の性格なりというものを県と十分相談してまいりたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 63番高橋高志君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午前11時42分 休憩---------------------------------------      午後1時5分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 21番高橋俊君。   (21番 高橋 俊君 登壇) ◆21番(高橋俊君) それでは、さきに通告しておりました質問をいたします。 第1、学校教育施設について。 旧和賀町において、小学校の統合整備が昭和53年4月より明確となり、その後、昭和57年10月に、1中学校2小学校とする、町内小学校4校とする計画案が示され、複式学級解消と危険校舎の改築が目前とされた西部地区の統合から始まり、10年余りの紆余曲折を経、来年4月、和賀西小学校開設となりましたが、当初計画に比べ相当のおくれも事実であります。その結果、他の地区での統合時期に大きく影響しました。しかし、全町の小学校を4校に再編する計画はまだ生かされ、進められていると思いますが、次期計画のある和賀町の東部地区並びに南部地区の現在の進捗状況をお知らせいただきたい。また、西部地区で大きな争点となった建設位置に関しては、東部、南部地区ではどうか、地区民の意見の集約度についてお伺いします。また、当初計画から10年以上を経、また、3市町村合併という新たな現状、将来性を見た場合、今後の計画推進に軌道修正の必要があるかないか、所見をお伺いします。 次に、新市における学区再編についてでありますが、さきの議会でも市長が学区再編は早期に実施したいという答弁をなさっておりますが、合併を受けて、市民が実感として味わえるメリットとしては、今まで遠かった公共的施設、市役所、役場、支所、学校、体育施設などが、市町村の境を取ることによって、同じ市民として利用できる身近な施設となったことが大きいものがあると思います。そのメリットを遺憾なく感じていただくために、窓口業務などはオンラインで結び、効果を出しております御努力に感謝を申し上げますが、学区の問題、特に旧市町村境界付近の住民の方々には気になるところでもあり、期待するところでもあると思います。短期的には、1点目で質問した東部、南部地区の統合計画との関係や、中長期的に見た場合、江釣子、黒沢尻境界付近の開発などに伴っての人口増から来る対応策、例えば新設校建設などの計画があるのか、具現化の時期を早急に検討し、示す必要があるかと思いますが、明確に御答弁をお願いいたします。 次に、和賀西小学校開校が来年4月となり、統合になる各学校、地域では、長い歴史と伝統ある学校の閉校行事などの準備を進めておりますが、思い出を振り返るにつけ思慕の情にかられ、今さらのように地域にとって、学区民にとっての存在の大きさ、重要性を感しております。しかし、返す返すも口惜しむ声ばかりでなく、子供たちの将来のこと、地域の将来のことなど、跡地対策、地域振興策に期待するところでもあります。そこで、お伺いするわけですが、各地区の具体的な事業内容を、予算規模、計画年次とあわせてお知らせいただきたいと思います。 次に、リゾート開発についてお伺いします。 夏油高原リゾート計画の大きな目玉となる大規模スキー場が来年の12月オープンにと、あと1年ちょっとと迫ってきており、関係者はもちろんでありましょうが、市民ともども大きな期待をしております。その期待にこたえるべく、開業に向け準備万端と思いますが、老婆心ながら、宿泊施設に関して数点お伺いするわけですが、夏油高原開発株式会社、またはメーンである国際興業でのホテル建設は平成6年と聞いておりますが、そうであるのかどうか。 シーズン延べ入り込み客を29万人余りと試算しているようでありますが、その何割程度が宿泊施設を利用するものかどうか、お伺いします。また、そうした場合、現在の市内の宿泊施設で対応できるのかどうか、お伺いします。新たな民宿や旅館、ホテルなどを開設するというような動きや働きかけがあるのかどうかをお伺いします。 次に、各種のリゾート計画が立てられ、来年、ゴルフ場、スキー場が開業するわけですが、官民一体となって努力したたまものであると敬意を表したいと思います。しかし、この努力はボランティアとは意を異にし、それぞれの立場での利潤とか効果を追求した上での選択であったとも思います。 そこで、公的な立場から申し上げるならば、この効果が地域振興にどうあらわれてくるのかをお尋ねしたいと思います。いろいろなものが直線的に、また複層的にあらわれると思いますが、ここで数点お伺いします。 雇用面ではどうか。地域産品の購入や利用方針などはどうか。土木・建築工事を発注する際、地元業者をどの程度考慮されたのかどうか。テナントとしての参入は可能かどうか。スキー場エリア内はすべてが国有林であるが、当該地区に他の会社や個人としての営業を目的とした施設や社員寮、別荘などの建設が可能なようなエリアを持っているかどうかをお伺いします。 以上で壇上での質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 高橋俊議員の御質問にお答えいたします。 リゾート開発についてでありますが、大規模スキー場オープンが平成4年12月となっているが、宿泊施設の確保が万全かという御質問に対して御説明申し上げます。 スキー場の宿泊施設につきましては、ホテルの建設は第1期前期計画には入ってございませんので、北上市内等とのホテル、旅館と連携し、スキー客受け入れ旅館協力会のようなものを組織化いたしたいと考えているということでございます。また、民宿開設につきましても、地元が率先して民宿先進地研修やリゾート開発講演会等を開催しているところでございますが、明日10日には民宿開設を含めた岩崎新田地区開発促進委員会(仮称)の発起人会が予定されております。市といたしましては、地元の主体的な歌り組みを尊重しながら、できる限りこれを支援してまいりたいと考えております。なお、後期計画にはホテルの建設等が予定されておるところでございます。 次に、スキー場、ゴルフ場のオープンが地域振興にどのような期待が持たれておるかということでございますが、スキー場、ゴルフ場の開発に伴う従業員の雇用、農林水産物及び諸物資の供給、造成工事等、可能な限り地元を優先して発注するという協定を結んでおりますので、雇用につきましては、スキー場が約180名、ゴルフ場が約100名の採用予定ということでございます。また、スキー場の飲食店等テナントを約13店舗を地元から募集、あわせて農林水産物等の供給体制を整えてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 また、スキー場は、現在、地元土木関連業者13社が工事に当たっているところでございます。今後はリゾートセンター等の建設に伴い、地元建設業者など関連業界がさらに受注することになるものと考えております。なお、ゴルフ場には現在地元土木建築業者22社が工事に当たっておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育委員長。   (教育委員会委員長 高橋忠孝君 登壇) ◎教育委員会委員長(高橋忠孝君) 教育施設の御質問に関連し、私からは新市における学区の再編についてお答えいたします。 現在の通学区域は、合併前の教育委員会において、それぞれ児童生徒の通学方法や通学距離、安全性あるいは児童生徒数の推移の動向等を勘案しながら、学校規模の適正化と教育効果の向上が図られるように、教育委員会規則によって定められてきたところであります。しかし、御指摘のように、新市の誕生に伴い、従来の自治体境界線が消滅したこともありますので、全市の包括的な視点に立って、実情に照らし合わせながら、早急に見直しの検討を進め、適時適正に推進してまいりたいと考えております。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。   (教育長 成瀬延晴君 登壇) ◎教育長(成瀬延晴君) 学校教育施設についてお答え申し上げます。 まず、第1点目の和賀地区小学校再編対策にかかわっての御質問でございますが、東部及び南部地区の統合計画につきましては、旧和賀町の重要課題として引き継ぎを受けている事項でもあり、今後とも鋭意推進に努めてまいりたいと思います。 計画の推進に当たっては、地区住民の理解と協力をいただくことが最も重要であることは申すまでもありませんが、これまでの経過におきましても、本年1月末と2月の初めにそれぞれの統合地区学区民の方々にお集まりいただき、御懇談申し上げたところ、東部、南部両地区とも統合を積極的に推進すべきであるとの御意見が大勢であったと伺っております。今後の進め方でありますが、ただいままでの経緯を十分に受けとめつつ、さらに地区学区民の皆様方の一層の御理解と協力をいただきながら、両地区に(仮称)統合推進委員会を設置し、計画的に進めてまいりたいと考えております。 次に、第3点目について申し上げます。 統合後における各小学校の跡地利用につきましては、御指摘のとおり、地域の文化活動あるいはスポーツ・レクリエーション活動の場として活用していただくとともに、地域の活性化に結びつくような施設にしてまいりたいと考え、新市建設計画にものせているところでありますが、その概要を申し上げますと、次のとおりであります。 まず、仙人小学校でありますが、御存じのとおり、この地域は古くから鉱物資源が豊富で、鉱工業を中心に栄えてきた歴史性を考慮するとともに、地域のコミュニティーセンター的な役割も兼ね合わせた形の鉄と石の博物館を構想し、平成4年度から取り組むよう考えております。また、岩沢小学校につきましても、久那斗神社を中心とする羽黒派修験の山岳信仰、あるいは国指定重要文化財の多聞院伊沢家の由来、さらには地区から発掘される貴重な文化財の収納保存などと関連づけた文化財資料館として4年度から考えております。 次に、山口小学校でありますが、羽黒山一帯の自然資源を生かした市営市民スキー場と結びつけながら、広く青少年の都市間交流や宿泊体験学習等のできるセカンドスクール施設と、さらに、これに付随する形で野外活動施設、社会体育プール等を平成4年度から計画的に進めてまいりたいと考えております。 以上であります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 21番。 ◆21番(高橋俊君) 再質問を行います。 私の1点目というより、答弁の1点目から質問いたします。 リゾート開発に関して市長から御答弁いただきましたけれども、宿泊施設でありますが、現在、第1次計画に、メーンとなる会社のホテルの建設等は盛り込まれてないということで、当面は市内のホテル、旅館等、協力会的なものをつくり、また地元の民宿をやられる方の援助をしながら、そちらを支援してまいりたいというか、伸ばしていきたいというような答弁と受け取りました。現在でも言われております市内での宿泊客のベッド数というのか、部屋数が足りない状況にもお伺いしているわけですけれども、また、それに加えて企業誘致等々でビジネス客が相当多く入ってきている。そういった方々プラスこのスキー場を利用する観光的な方々、また和賀町においては温泉客、湯治客等々の温泉利用客、そういった方にプラスしてスキー場利用客を入れて可能なのかどうか。せっかくこれだけの大きなプロジェクトを組んで、来たお客さんに、特にもホテル、旅館の印象が強いわけですので、がっかりされるような事態にならないようにという、老婆心ながらお伺いしたわけですけれども、現在、新たな、大きなというのか、客室数の大きくとれるような計画を感じ得れなかったわけです。最初の質問でも述べておりますように、1シーズン29万人ぐらいの入り込みがあるといった中から、それでは、宿泊客がまた土・日、平日では違うと思うんですけども、どれぐらい利用されるのかどうか試算していると思うんですよ。それを試算した上での協力要請で対応が望まれると思うんですね。そういった考え方をまずお伺いしたいというふうに思います。 あと、地域振興策の中で、質問にのせておりますけれども、雇用面、地域産品等は、当初から言われているように、地元中心に、優先に、多分、雇用なり購入をなさってくれるものというふうに思いますけども、テナントに関してもそうです。 最後に質問いたしましたスキー場エリア内、夏油高原株式会社の約款の中に不動産の関係がありましたね。そういった、何というのか、業種を伸ばして、夏油高原開発から一つの分譲地的なエリアを確保して、普通の民間の企業が入りたい、ペンションとかを建てたい、別荘を建てたい、社員寮を建てたいというようなスペースをとれるのかどうか、あの地内に。あそこの地内は、全部夏油高原開発にだけ使うんだというものであるのかどうか、その辺に関してもお伺いしたいと思います。 学校教育に関して、学区の再編に関してお伺いしたいわけですが、教育委員長の御答弁は、質問にものせていますとおり、そのとおりであります。ですから、いつの時期に明確に、恐らく全市即再編できるものと、短期的にならなきゃいけない部分、中長期でならなきゃいけない部分とあると思うんですよ。私が質問したように、南部地区、東部地区は隣接しておりまして、すぐにでも対応しなきゃいけないと思います。黒沢尻町、江釣子地域、あそこは将来的に相当伸びるだろうという可能性のある地区、新たな学校も建設しなきゃいけないような地区でもあろうと思います。そういったもろもろの考えを含めて、いつごろの時点で再編をしたいと思っているのか、その時期的なものを、明確に何年何月と言えなくても、大体来年度とか、今年度中とかというような大ざっぱなものでもいいんですけれども、考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。 あと、教育長が答弁した南部地区、東部地区の進捗状況でありますけども、合併以前、西部地区で相当時間を要したために、南部、東部に大分影響しました。しかし、和賀町全域、残っている学校を見ましても、老朽校舎とか危険校舎に近い学校、なかなか施設の未整備な学校が多いわけです。そういった観点から、早急に残っている計画も進めなきゃいけないというような考え方から、昨年度に大体地元の了解を得、今年度に用地交渉に入ろうというような計画も立てました。それで、南部、東部、どちらかが進む方を先に優先してやりたいというような当局の考え方であります。先ほどの答弁を伺いますと、どうも、これから仮称の委員会をつくりながら進めてまいりたいというのであれば、今年度はちょっと見通しはないなという気さえするわけですけれども、今年度にもう用地交渉にまで入るんだという考えがあれば、また御答弁をお伺いしたいと思いますし、今まで1回、2回行われたという感じから、それでは南部が先に行けそうなのか、東部が先に行けそうなのか、その辺に関してもお伺いしたいと思いますし、建設位置に関しても、そう話し合いが割れるようなことはなさそうだとか、やはりちょっと疑問な点が残るとか、そういったことに関しても、感じでいいですから、お伺いしたいというふうに思います。 跡地対策ですけども、仙人、岩沢、山口と答弁いただきました。あと1項あるんですよ。横川目地区もあるんです。申し上げないということは、計画がないというので申し上げなかったのか、落としたのかわかりませんけども、もしあるのであれば、答弁をお願いします。 次に、内容ですが、4年度から着手したいというお考えのようですから、大体安心しておりますけども、閉校と同時に管理者がいなくなる。地域に任せるものでもないでしょうし、4年度から着手したいと言ったものの、4年度は単なる調査事業で、ハード的な事業は5年度からだといいますと、そこの1年間のブランクで相当荒廃する可能性もある。管理的なものを含めまして、4年度はどの程度やるのか、ハードの分まで入りたいと思っているところがあるのかどうか、それも含めて御答弁をお伺いしたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 産業部長。 ◎産業部長(小原教雄君) 第1点目の宿泊施設についての御質問ですが、先ほど29万人というお話がございましたが、夏油高原開発で計画している中身については、当初見込みは21万人ということでございますので、御理解いただきたいと思います。 当初見込みで21万人ということで、そのうち宿泊の施設の確保については、近隣市町村も含めて930人を予定してございます。そのほか、先ほど市長からも御答弁申し上げましたが、民宿についても、現在は新田地区を中心に民宿を希望する、将来やってもいい、あるいは施設を見てどういうものか勉強したいという方々を中心に研修をしたりして、その体制を進めてございますが、そのエリアを新田からもう少し広げまして、民宿の施設についてもこれから手だてをしてまいる計画でございます。ですから、後期計画のスキー場内の宿泊施設定員900人も含めまして、将来は、先ほどの930人も含めまして約2,000人ぐらいを予定してございます。 それから、2番目の雇用あるいは地元テナント、地場産品というような御質問に対しては、全くそのとおりでございますし、当然、地元のものが優先的に使えるような方向で、これも行政も入り込んで協議あるいは中身を検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、3番目の民間の業者が別荘とかそういうもので使える可能性があるかという御質問ですが、これは、現在は国有林等、夏油高原開発が賃貸契約でございますので、そのエリアの中には他業者は入り込めません。それ以外については、もちろん民有地等がございましたら、それはまた別ですが、このエリア範囲内だけの考え方で、そういう基本的なものを持ってございます。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育委員長。 ◎教育委員会委員長(高橋忠孝君) 学区の見直しにつきまして、短期的な部分と、中長期的な観点に立っての、その時期あるいは新設校等の問題等も含めての御質問でございましたが、短期的な時期にかかわりましては、先ほど来、教育長がお答え申し上げておりました東部、南部地区の統合の時期との関連等も含めながら、ごく近々において具体的に検討を進め、その実施についての案等も再度考えてみていきたいと、こういうふうに思います。 なお、中長期的な部分につきましては、新市全域における将来の人口の動態、今後の増加の傾向等を見越しながら、児童生徒の動態を厳しく見きわめつつ、必要に応じて今後の計画において検討していきたいと、こういうふうに考えておりますので、今、時期を特定して考えるということはいたしておりません。当面、課題となっております和賀地区の統合について、教育委員会としては早急に考えていっていると、こういう状況であることで御理解いただきたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) 東部地区、南部地区の統合中学校の進捗状況についてということでございましたが、先ほど御答弁申し上げたところまで現在進んでいるわけでありまして、その後につきましては、これも先ほど答弁の中で申し上げましたけれども、統合推進委員会を設置して、そこで計画的に進めていく。その中には、当然、学校の建設予定地の決定とか、多くの課題があるわけです。そういう意味で、やはり統合建設委員会の中で十分地域住民の方々の合意を得た上で早急に進めていきたいと、そのように考えております。 次に、東部地区、南部地区、2つあるわけですけれども、そのどちらを先にかということになりますと、もし同時にそれぞれ条件が整えば、これは学校の老朽度並びに児童数の多い少ないというところから判断をして進めてまいりたい、老朽度の進んでいる校舎から先に進めていきたいと、そのように考えております。 次に、跡地利用のことにつきましてですが、横川目小学校につきましては老朽校舎でございますので、これは解体をするということで、その後、住宅建設地という予定になっております。 それから、跡地利用にかかわって、予定ですけれども、本年度からいろいろ構想がございますけれども、その詰めを行わなければなりません。その後に計画を立てる、そして着工という手順がございますので、できるだけ早く進めていきたい、そのように考えております。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 21番。 ◆21番(高橋俊君) 宿泊施設に関して数字をお知らせいただきました。この人数であれば、現在のホテルで、また民宿等で、今までの利用しているお客さんに迷惑がかからない程度で利用させれるという試算で進めているのかどうか、その辺の答弁がなかったものですから、お伺いしたいと思いますし、予約、宿泊できないために、ほかの市町村にとらなければならないような、せっかく北上市で進めて、誘致して、地元に幾らでもおかげがあるような感じでやろうという大計画が、初年度からほかの市町村にカバーしてもらうようなことであっては、メリットが少しずつ食われていくといような気がするわけですよ。確かに、隣接する市町村でも大きな宿泊施設を持っておりますので、また、関連する企業からすれば、車で乗せていけば相当利用されるだろうという気がするわけです。ですから、900人が1,000人になろうと、恐らく可能だろうというふうに思いますけども、できる限り市内に泊まっていただく、利用していただく。そこの泊まったところでお土産ないしはいろんな業種にかかわってお金を落としていただく、そういったことが最大のメリットにつながっていくような気がするわけです。そういった観点から、もう一度、大丈夫なのかということに対して御答弁をお願いしたいと思います。 教育委員会の方ですが、教育委員長の答弁は了解しました。 南部、東部地区の推進のことでもう一度お伺いするわけですけれども、やはり重要な案件だというふうに引き継いだということでありました。そのとおりなんですよ。今年度、もう用地買収まで入ろうという計画だったんですよ。それが、今の御答弁ですと、これからだと答弁しましたよと言いましたけども、これからだということであれば、今年度は1年間、当初の計画からすればずれるという感じがするわけです。来年以降に用地取得とか建設が入るんだなというような答弁に受け取ったものですから、再度確認したいわけですけども、1校がおくれればおくれるだけ、次の学校、次の学校と、まだまだ危険校舎、老朽校舎が残っているんですよ。子供たちも、来年は確かに西部小学校、今の4校は東北一の教育施設で勉強できるようですけども、そういった子供たちを1人でも2人でも多くしていきたいわけですよ。早く進めれば進めるだけ、そういった機会が得れるわけです。それが1年おくれ、2年おくれということですと、やっぱり困ると思うんです。ですから、もう少し、合併で確かに忙しかったと思いますけども、地域で話し合いを進めれる分だけ進めていただくとか、やはりそういった体制を組んでいただかないと、合併は行政のやることであって、地域にとりまして、やはりそれだけのことを計画どおり進めていただいて、どこかで引っかかったというんじゃなくて進めれなかっただけの話でしょうから、ぜひ、今年度中にでもめどをつけて、用地の取得は国庫じゃないはずですので、今後、起債等で補正できるんであれば、今年度中でも取得して、来年からはもう建設に入るんだというような感じにしないと、来年度、国庫補助を申請するにしても、もう期限が来るでしょう。12月か11月ごろにヒアリングがあると思うんですが、国庫、国・県の補助金をお願いするんであれば、もう期限だと思うんですよ。ですから、そういった見通しをどう立てているのか、もう一度お願いします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 産業部長。 ◎産業部長(小原教雄君) 質問の順序に、第1点のスキー場の宿泊の件についてお答え申し上げます。 宿泊施設が市内で大丈夫かということですが、もちろん、入り込んだお客さんについては、100%市内の施設で充当していただきたいという立場で、先ほども答弁がございましたが、ホテル、旅館等の受け入れ態勢を強力に確立するということが一つございます。それから、近隣市町村も含めて宿泊施設の対応ができるような体制を整えるということも、これも大事だろうと思います。そういう体制ももちろん確立しておきます。それ以外に、民宿の部分についても、先ほど申し上げたように、地元だけでなく、それからエリアをもう少し広げまして、そういう広い意味で宿泊の定員を確保するという立場でこれも進めたいということで、当初計画の中においては、もちろん大丈夫だという形で計画を組む予定でございます。それから、緊急の場合あるいは日曜・祭日の際については、先ほど申し上げたように、近隣市町村まで広い部分で枠を定めまして、その分の確立もぜひ整えてまいりたいというふうに考えております。 それから、予約ができないとか、他市町村に頼らないようにという御意見もございましたが、これらは、先ほど申し上げたように、広い意味でスキー場隣接市町村まで利益が及ぶような形で、これも他市町村と協力体制を整えたいという考え方でございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育次長。 ◎教育次長(小田島龍一君) 今後の対応について申し上げたいと思いますが、先ほど教育長が申し上げましたとおり、東部地区の推進委員会は、旧和賀町の教育委員会の段階で、まだ2回ほどしか開かれていない段階でございまして、御指摘のとおり、新市になってからまだその打ち合わせも持っておらない状況でございます。したがいまして、場所の確定ということもまだできておりません。それで、9月下旬から10月初めにかけて、早急にこの組織を結成いたしまして、地域の合意を得ながら、その場所の選定に向かって進めたいと、このように考えてございますし、いろいろ財政事情もございますけれども、これはローリング等々で対応できるものと、このように考えておりますので、場所が確定し次第、その事業に邁進したいと、このように考えてございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 21番高橋俊君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午後1時50分 休憩---------------------------------------      午後2時12分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 産業部長。 ◎産業部長(小原教雄君) 先ほどの答弁の中で、1つは、宿泊施設の関係で、全部市が率先して確立するというような発言をしたようでございますが、市長も答弁の中で、ホテル、旅館と連携し、スキー客受け入れ旅館協力会のようなものを組織化を予定しているというものに対しても、市としては全面的に協力をする。それから、民宿については地元の主体性を尊重しながら、できる限りの支援をしてまいるという答弁でございますので、そういうふうに私も考えておりますので、先ほどのそういう感じ方をした部分については御訂正申し上げて、おわびを申し上げたいと思います。 それから、入場者数について、21番さん、それから33番さんからも午前中に29万人という数字が出ております。それを私が21万人に訂正しましたが、保安林解除の際に、当初計画で和賀町役場時代に入っておりました入場者数は、確かに29万人でございました。その資料を現在の支所の方で教えたようでございます。その後、6月6日現在で夏油高原開発で発表した初年度計画では21万人に訂正してございますので、その部分も、どうぞ御理解の上、御訂正いただきたいと思います。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) 5番小松久孝君。   (5番 小松久孝君 登壇) ◆5番(小松久孝君) 私は、さきに通告いたしておりました次の3点についてお伺いするものであります。 初めに、地域農業の振興についてでありますが、農業を取り巻く環境は、内外からの圧力によってかなり厳しいものとなってきております。御承知のとおり、平成3年産の生産者米価は、昨年の1.5%引き下げに続いて、ことしも0.65%引き下げられました。人件費高や金利高を思うとき、生産者側からすれば引き下げられる理由が見当たらないわけですが、残念ながら、それが通らない情勢にあります。むしろ追い打ちをかけるように、米の市場開放問題が今や現実のこととして取りざたされてきているところであります。全国の農業団体では、ことしが正念場と見て、例年になく大規模な集会を開いて要求貫徹の行動を起こしましたが、米の自由化に危機感を抱き、米価よりも自由化阻止に力点を置かざるを得ない状況でありました。内外から投げかけられる難題により、農家はまさにがけっ縁に追い込まれたと言っても過言ではないと思われます。農業が強力な産業として自立するにはどうすればよいのか、最近になって国では、米の市場開放問題や農業基本法施行30年を機に日本農業の構造そのものを見直そうとする動きが目立ち、農水省でも新政策検討本部を設置し、食管制度を含む戦後最大の農政刷新に乗り出したと聞きます。 本年、北上市では21世紀を展望した北上市総合発展計画を策定すべく、本格的な取り組みがなされようとしています。新市誕生により、県下一の農業生産を誇る市となったところでもありますので、積極的な農業の振興施策を農業関係者とともに大いに期待するものであります。 そこで、お伺いしますが、来年で終了しようとしている水田農業確立後期対策後の市としての基本的な対応はどうなのか。特に、農業振興計画策定に際しては、国・県とのタイアップはもちろん大切ですが、北上市独自の思い切った転作対応を行うなど、より主体的な水田農業確立施策を打ち出すべきと思うが、どうか、お伺いします。 また、新規就農者の確保対策についてでありますが、このことについては、昨今の産業全体における雇用労働情勢からいたしましても、かなり厳しい問題と言わざるを得ません。しかしながら、農業は単に産業という側面からだけの見方、とらえ方ではいけない要素が含まれていると言われています。国民食糧の安定供給はもちろんのこと、国土、自然環境の保全や豊かな緑空間の提供など、多面的な役割と機能を有していると言われているからであります。新規学卒者の就農が激減している背景にはさまざまな要素があると思われますので、その当事者である農業高校生や農業短期大学生などともっと積極的に接触しながら、その要因の究明がなされていかなければならないと思います。先ごろ、岩手県の畜産共進会に農業高校生らを招き、家畜審査の勉強会の場が設けられたという話を聞きました。市としても、できることから取り組んで、就農者に魅力ある環境づくりを急ぐべきと思うが、どうか、お伺いいたします。 それから、組織稲作の育成と稲作農家の規模拡大についてでありますが、冒頭に申し上げましたように、農業とりわけ稲作経営につきましては、今、大きな岐路に立たされているように思われます。その一つは、米の流通の主流が、三、四年前から政府米から自主流通米へと移り、市場原理によって価格が形成されるようになってきたことであります。昨年の自主流通米市場の開設がそれで、みずから生産した米の評価が明確になるということであります。このことは、やりようによっては生産者の努力が素直に評価されるというメリットもあると言われております。一方、稲作の生産性向上、いわゆるコスト低下については、国の内外事情を見るまでもない必然のこととされてきております。特に稲作専業農家にとっては、今後、何としても克服していかなければならない重要な課題と言えます。こうした課題を乗り越えていくためには、何といっても生産基盤のしっかりとした農家でなければなりません。意欲的な農家や共同組織を市としてもモデル指定するなどして、もっと掘り下げた集中的な取り組みが必要ではないかと思うが、どうか、お伺いいたします。 次に、交通安全対策についてであります。 和賀東部地区には、現在、2つの小学校と1つの中学校があるわけでありますが、まず、中学校の通学安全対策についてお伺いします。 県道盛岡和賀線及び県道藤根岩崎線における自転車通学の安全対策が地域住民からも強く望まれているところであります。特に国道107号線との交差点である藤根十文字付近と和賀川にかけられている中央橋については、ふだんでも交通量が多いのに加え、大型自動車が所狭しとばかり行き交っており、いつ大きな事故が発生してもおかしくないような実態にあります。これら県道の安全施設整備の促進を早急に図るべきと思いますが、どのような状況になっているのか、お伺いします。 また、小学校の通学対策については、現状では中学校ほどでないにしても、先ほども高橋俊議員からの質問にありました和賀東部地区小学校統合推進の上から大きな課題となることが予想されます。現に、両方の小学校の学区民から、統合小学校の場所がどこに決まろうとも、どちらかが国道107号線とJR北上線を横断しなければならず、道路改良による安全対策が不可欠との強い要望が出されてきておるところであります。さきの県道整備の促進とあわせて、この際、改めて市道の改良整備を検討すべきと思うが、その考えはないか、お伺いします。 最後に、公民館活動の充実強化についてであります。 地域活動の拠点とも言うべき公民館活動の重要性は、今さら申し上げるまでもないことでありますが、特に、合併によって住民は今まで以上の地域活動の活発化を期待しているところだと思います。そこで、お伺いしますが、市立公民館と公民館類似施設のあり方を今後どう考えていくのか。例えば、旧和賀町においては、24行政区にあった町立公民館のほとんどが合併によって公民館類似施設となったわけですが、そのことによって、少なくとも従来の地域活動が停滞するようなことがあってはならないと考えるからであります。市立公民館と公民館類似施設の機能及び地域分担を明確にしながら、都市部、農村部などそれぞれ実態に即した職員体制の整備充実が図られなければならないと思いますが、どうか、お伺いします。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 小松久孝議員の御質問にお答えいたします。 まず、地域農業の振興についてでありますが、農業を取り巻く環境は、申し上げるまでもなく、国際化の急速な進展に伴いまして、農産物の市場開放が一層強まる中で、価格の低迷、産地間競争激化等厳しい局面を迎えております。米の生産調整が行われてから既に20年を経過いたしておりますが、米の消費量の減少傾向がなお進みつつあり、反面、単位当たり収量の増加によって米の過剰基調が続いており、減反政策も強化されてきておるところでございます。国は、中長期展望に立った農政の総合的見直しを行うようでありますので、水田農業確立後期対策後の施策に期待をしながら、市といたしましても、これまでの実績を踏まえ、関係者との連携を密にしながら、高収益作目の導入と定着に一層の努力をしてまいる所存でございます。農業振興計画策定に当たりましては、各関係機関との連携、他の計画との整合性を図り、21世紀に向けてできるだけ意欲的な内容のものにするために、今、検討しておるところであります。 次に、新規就農者の確保策についてでありますが、新規学卒者の就農が少ないことにつきましては、いろいろ個々のケースがありまして、農家の後継者ではあるが、家庭の事情等によりとりあえず就職するというケースが一番多いようであります。農業高校等との交流につきましては、学校のカリキュラムにも組まれておりますが、私どもといたしましても、次の世代を担うすぐれた農業者確保の上からも、可能な限り交流を深めるようにしてまいりたいと考えております。 次に、組織稲作の育成と稲作農家の規模拡大についてでありますが、担い手の不足、低コスト稲作の推進という上からも最も大切なことでありますので、中核農家に対し農地の流動化による農地の集積を促進し、さらにはグループ、集落単位での労働力あるいは機械施設等の適正な運営等に配慮し、地域全体で生産性向上ができる効率的なシステムをつくることが大切であると考えておりますので、今後も関係者との協議を図ってまいりたいと考えております。 次に、交通安全対策についてでありますが、和賀東部地区小中学校の通学路対策についてお答えいたします。 交通安全整備基本計画第5次5カ年計画が平成3年度よりスタートしたところであります。これによって、県・市町村が整備計画を立て、交通安全施設整備に取り組んでいるところであります。御質問の県道盛岡和賀線は、交通安全施設整備路線として、藤根小学校付近の中心地点で、今までに本年度施行、延長180メートルを含めて約1,400メートル、これは約26%になりますが、整備を進めているところであります。また、県道岩崎藤根線について、県が策定した交通安全整備基本計画第5次5カ年計画で整備路線として含まれて、整備計画が立てられておるのでございます。今後、藤根十文字付近の交通安全施設の整備、中央橋等へ歩道橋設置など、交通安全施設の必要性を理解していただき、早期に計画が促進されるよう、地域住民と一緒になって県等へ要望してまいりたいと考えております。 また、和賀東部地区小学校統合計画に伴う市道整備計画については、学校統合の全体的な計画、進捗状況等を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。   (教育長 成瀬延晴君 登壇) ◎教育長(成瀬延晴君) 公民館活動の充実強化についてお答えいたします。 御質問にもありますように、年々、市民の学習意欲の高まりが強く、多種多様な機会を提供しながら、その展開を図ってきたところでありますが、その拠点は公民館であります。現在、市内には中央公民館と地区公民館15館が設置され、それぞれ職員を配置し、活動いたしておるところであります。これからの役割としては、地区公民館としては、それぞれの地域の実情、地域民のニーズを体して自主事業を展開しておるものであり、中央公民館は市全地域にわたる事業、地区公民館相互の連絡調整に関する事業、その他、個々の公民館で処理することが不適当であると認められる事業を担当することになっております。 また、御指摘の公民館類似施設とは、社会教育法第42条に定めている施設であり、社会教育施設としての公民館ではないが、地域におけるコミュニティー施設あるいは集会施設と併用されている施設を言うものであります。現在、このような施設は市内に、集落単位あるいは行政区単位に208施設ございまして、それぞれの集落をベースとして、自主活動なり包括している地区公民館の参加事業を取り入れた活動をいたしておるものであります。今後とも生涯学習を推進、実践していくためには、その推進母体である地区公民館の体制強化が肝要であり、そのためには職員の研修を初め地域のリーダーの養成等を図りながら、地区公民館と類似公民館と一体的な連携のもとに、所期の目的を達成してまいりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 5番。 ◆5番(小松久孝君) 二、三再質問をして終わりたいと思いますが、まず、第1点の地域農業振興についての中の3番目に御質問いたしました組織稲作の育成等の関係でありますが、質問の中で、特にモデル農家あるいはモデル共同組織というふうなものを市として設置して積極的に取り組む気もないかというふうな御質問を申し上げたつもりでありましたが、御回答がありませんでしたので、改めてそれをお聞きしたいと思いますし、それから、関連して、現在、旧和賀町から引き継いでおります農業機械化公社というものがあるわけでございますが、これが果たす役割というふうなものが、これからの稲作農家にとって大変重要なものと私は思っておりますが、その位置づけを今後どうしながら指導されていくのか、お伺いしたいと思います。 それから、交通安全対策のところで、県道等の整備促進、これを積極的に推進するということでございましたが、特に、質問でも申し上げました国道107号線と県道との交差する十文字付近、それから南側に住居が現在建っておるわけです。したがって、あのままでは歩道等の設置も困難であるという箇所が、学校付近にちょうどあるわけでございますが、それらについて、これはかなり積極的に、私とすれば、住居移転を含めて交通安全施設整備をすべきだと思うんですが、その辺に対する御所見があれば、お伺いしたいと思います。 それから、さらに小学校の統合に関する通学路安全対策でございますが、これは市道の整備をすべきじゃないかという質問の趣旨でございましたが、これは学校の今後の推進等々関連して検討したいということでしたが、例えば、現在のJR北上線、これを交差する方法なども考慮に入れた市道の整備というふうなものが地域では話題になっておるところもあるわけですが、そうしたものまで考えた検討というふうに理解してよいのか、お伺いしたいと思います。 最後に、公民館の関係でございますが、旧和賀町のことを申し上げて申しわけありませんが、旧和賀町では、先ほども申し上げましたように、各行政区に町立公民館ということで、それなりの公民館活動をしてきておったわけですが、今度の合併によって、公民館という位置づけじゃなく類似施設というふうなことに区分けされると思うんですけれども、そうした場合に、やはり、現在、公民館までやっておった館長、主事さん、その方々の御意見をお聞きしましても、どうも今までと勝手が違うというふうなことで戸惑いを感じておるようでございます。私が申し上げたいのは、和賀町では2つの公民館を条例で設定しておりますけれども、いわゆるそれの地域分担といいますか、そうしたことを明確にしながら、ここからここまではこの担当者なりこの公民館が類似施設を担当して、今まで以上の公民館活動をやりますよというふうな積極的な教育委員会からの姿勢といいますか、そうしたものが必要じゃないかというふうなことから申し上げたわけでございます。したがって、できれば地区担当制、旧和賀町には旧村3村単位があるわけですけれども、現在、体育振興会はこの旧村単位で体育振興会の行事をやるということになっております。そうしますと、公民館活動なり体育振興会活動、これは一体的なものですから、そうした意味からも地区担当制を明確にし、できればもう1館、地区館、公民館を設置するような意欲的な教育委員会の姿勢というふうなものを期待したいわけですが、その点をお伺いして、終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 産業部長。 ◎産業部長(小原教雄君) 1点目の組織稲作に対する質問ですが、意欲的な農家、共同組織等のモデル的なものを設置して、それに集中的に手を加えてはどうかという御提言でございますので、これは関係機関と協議して、前向きに実現するような方向で検討したいと思います。 それから、機械化公社の位置づけでございますが、これは、今までは旧和賀町内だけをエリアにしてございましたが、今後、北上市内ということになってございますので、これについても農家の方々に普及を図るなり理解していただいて、機械化公社で占める大型農業機械が有効活用できるように、これも努力したいと思います。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 建設部長。 ◎建設部長(高橋茂君) 私からは交通安全対策についてお答えいたします。 第1点の藤根十文字から南側についてと、具体的な質問ですが、御案内のとおり、今現在、6メートル50ということで2車線を確保されておるわけですが、それに歩道をつけますと、家屋移転ということになるわけでございますが、いずれにいたしましても、先ほど市長から申し上げておりますように、交通安全施設の重要性を地域の皆さんにも御理解を得ながら、県が事業主体でございますが、市としても強力な体制で整備に取り組むよう努力してまいりたいと、このように考えております。 それから、2点目の統合小学校に伴いまして、市道の整備と架橋なりの検討はないかということですが、御案内のとおり、春木場付近からバイパスが通るわけでございます。こうなりますと、非常にあの間の距離の問題、そういう関係もありまして、いずれにいたしましても、市道の整備についても、交通安全に重要なものでございますから、その認識に立って検討してまいりたいと、このように考えております。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) 御質問の要点は2点でないかと、そういうふうにとらえますが、第1点目ですけれども、現在の旧和賀町といいますか、現在の和賀町の地区公民館につきましては、御質問の中にもありましたように、2つあるわけですけれども、それにかかわる類似公民館といいますか、類似施設といいますか、それにつきましては、合併前の調整会議において、このように扱いをするということで合意を得たものであります。 それで、御質問の第1点目ですけれども、現在、和賀の地区公民館に5名の職員がいるわけですが、その職員が、御指摘のように、各類似公民館についての指導が今後適切に行われるようにしていきたいと、このように思います。 2つ目ですけれども、これも御指摘にありましたけれども、和賀地区における公民館体制としては若干不備な面もありまして、体育関係の横川目、藤根、岩崎の3支部体制になっているわけですが、このように地区公民館も同じように考えて、今後検討していかなければならないだろうと、そのように考えます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 5番小松久孝君の質問を終結いたします。 休憩いたします。      午後2時49分 休憩---------------------------------------      午後3時0分 再開 ○議長(昆野市右ェ門君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 50番川村鷹志君。   (50番 川村鷹志君 登壇) ◆50番(川村鷹志君) さきに通告の順に従いまして、御質問を申し上げます。 まず、北上駅西口周辺の土地利用の構想についてお尋ねいたします。 北上市は、本年4月1日をもって3市町村合併を実現し、人口8万4,000人、県下第2位の中核都市北上市として新発足し、一躍全国にその名を広めました。新幹線東京駅乗り入れも実現し、整備新幹線も北に向かって工事着手のときが来ました。時を移さずスーパーやまびこ停車運動も、商工会議所を先頭に官民一体、秋田側も含む沿線市町村の協力を得て推進され始めました。まことに喜ばしい限りであります。このようなとき、専修大学北上高校野球部は、日ごろの研さん努力が実り、県代表として甲子園全国大会へと駒を進め、地元校を破り、悲願の初戦突破の偉業を打ち立て、すばらしい花を添えてくださいました。県代表として大奮闘をされ、深く感謝を申し上げなければなりません。このように全国的に名を上げたとき、そして、今後ますます地域発展が期待され、望まれる今日、市の顔であり玄関口である駅前がしっかりと開発整備されていき、まちの活性化につながりを持たなければと思われてなりません。これについて市長のお考えはいかがでしょうか。 今、旧国鉄の払い下げを受け、そのままの姿で駐車場に利用され続けている跡地利用計画、そして、周辺の入山組用地に9階建てビジネスホテルというようなお話、旧営林署の跡地、旧花巻バス跡地、その周辺地、日通移転跡地、日石油槽所、中川ヒューム管会社、住宅地と混在している現在、高度に利用開発されるべきものではなかろうかと思われますが、再開発を含め将来展望を市長にお尋ねいたします。 次に、教育のゆがみについてお尋ねいたします。 県内では児童生徒の登校拒否が全国平均を上回る勢いでふえている。子供たちの体力、運動能力は逆に全国平均を下回り、ひ弱な岩手っ子が目立つと報じられていますが、それは事実でしょうか。自然環境、人情豊かな本県で、なぜそのようになるのでしょうか。北上市における俗に言う不適応、登校拒否の実態とその対応をお尋ねいたします。 また、最近、学習障害児、LD児教育が問題視され、その存在を文部省も公式に認め、指導方法の基礎的研究に乗り出すと言われているようですが、目立った知的なおくれはないが、特定の分野でさまざまな学習困難を持ち、普通の学校教育になかなか適応できないという、こうした新しく困難なLD児問題についても、今後のこともあり、あわせて教育長にこの問題についてお尋ねをいたします。 以上をもって私の質問を終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。   (市長 高橋盛吉君 登壇) ◎市長(高橋盛吉君) 川村鷹志議員の御質問にお答えいたします。 北上駅西口周辺の土地利用についてでありますが、まず、旧国鉄から取得した土地利用について申し上げます。 取得した土地は、これは旧保線区跡地4,641平米でありますが、これを昭和61年3月27日、国鉄からの要請により駅前広場駐車場用地として取得しておりますが、市は取得する際に、駅前広場の全体的な整備を考え、隣接する貨物跡地も含め処分するよう申し入れをしましたが、処分価格が5億円を超えると本社決裁となり、年度内処分が不可能になるとのことで、貨物跡地は年度を越してから処理したいということでありました。しかし、JRとして民営化され、土地の処分が5年間凍結されているため、未処理のままで現在に至っております。駅前広場の見直しについては、駅の利用者、市民等からも要望がありますので、払い下げ土地と貨物跡地も含め、市としての事務段階での素案を作成し、JRと協議を申し入れておるのでありますが、土地処分の凍結との関連もあって、前進していないのが現状であります。しかし、凍結もあと1年となっておりますので、北上駅を通じ盛岡支社に対し働きかけ、整備の実現に努力してまいりたいと存じます。 次に、駅西周辺の土地開発整備のあり方についてでありますが、駅西周辺は、御指摘のとおり、市の顔として、北上市のシンボルとなるよう機能整備を考えてまいる必要があると存じます。駅周辺には既に事務所、商業、ホテル等が集積しており、これらの集積と連携しつつ、さらに促進を図るとともに、文化機能、アメニティ機能、イベント機能なども付加し、活気とにぎわいのある空間の形成を図るために、今後、策定される土地利用計画、都市計画の用途指定の見直し等を検討し、計画に織り込んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。   (教育長 成瀬延晴君 登壇) ◎教育長(成瀬延晴君) 登校拒否児童生徒の実態と、その対応についてお答えいたします。 文部省の学校基本調査に基づく50日以上の欠席者のうち、登校拒否として統計上に上がった平成2年度の市内小中学校の状況でありますが、小学校2名、出現率0.03%、中学校25名、出現率0.66%で、これは全国、県の出現率よりもいずれも下回っております。また、昨年度から今年度1学期までの傾向を見ますと、大幅に減少の傾向にあります。 次に、その指導状況でありますが、各学校とも全校体制の中で、担任を中心とした継続指導、市福祉事務所及び中央児童相談所等の専門機関による通所指導、短期治療施設としてことりさわ学園への入園指導、市教育委員会による相談、県立総合教育センターへの教育相談等により、その回復指導に努めております。市教委としては、毎月の生徒指導状況調査により、その状況を把握するとともに、定例の児童福祉連絡会議で各関係機関との連携を図りながら、その指導、対応に今後とも鋭意努力してまいります。 次に、LD児、学習指導障害児についてでありますが、これは知的発育が順調に行われているにもかかわらず、自分は算数ができないというように思い込みに陥り、ついにはそのような自己概念を強化し、学習に対する積極的な活動が不可能になってしまう現象であります。この問題については、文部省等においても基礎的な研究の段階であり、その実態の把握と対策について検討中と伺っております。現在、当市においては、このような児童生徒の状況は報告されておりませんが、ますます多様化する障害に対応できるよう、市教委としても積極的に研究を進めてまいります。いずれにいたしましても、要はこのような学習不適応を来さないように、学習のおくれがちな児童生徒に対し、基礎的内容についての理解を十分にする個別的補充指導が十分になされることが大事であると考えますので、この点について各学校現場への指導を進めてまいります。同時に、これらの問題は、家庭、地域の問題も多く作用するところから、ともども理解を深め、協力を得ながら進めなければならないと考えております。 終わります。 ○議長(昆野市右ェ門君) 50番。 ◆50番(川村鷹志君) ちょっと市長に再質問いたします。 ただいまは大変前向きなお話をお聞きしまして、大変ありがたいことでございましたが、特に、駅前の中で、保線区の跡地の利用のことにつきまして、JR、清算事業団との関係が来年に凍結になる。私もそのように聞いておりますが、その中で、貨物用地や残った用地を含めて、一体どういうものを、どういう利用をしようというようなお考えか、お差しさわりがなかったならば、ひとつお聞かせを願いたいと思うのであります。 それから、前にもちょっとお話ししたことがあると思うんですが、我々も会社であるから余りかた苦しいことは考えていない、本当にこういうものがやりたいというようなことで積極的に来ていただければ、考えに応じて共同でものを建ててもいいというようなお話をJRの幹部が言っておりましたことを私は聞きましたので、一体そうなのかなと。いつもその努力はそういう意味でするというようなことで、用地の確保については一生懸命だけれども、当然、国の財産を払い下げを受けるのだから、地方自治体で払い下げを受けるのは当然だというような考えで生ちょろくやっているのかなというような、失礼な話ですが、そんな考えを持ったことがありますので、もし、お差し支えなければ、そのお話を、どういう種類のものをやろうとしているのか、もちろん、それは再開発地帯でございますので、そんなちゃちなことは考えているとは思っておりませんが、お聞かせ願えたらお聞かせ願いたい。 それから、もう一つ大変大事なことをお話いただいてうれしいんですが、土地利用の計画についても考えるようなお話をいただきました。その中に、私は、別にこれは邪魔だとかどうとかというのではありませんが、区画整理事業にあるように、高度利用あるいは土地利用について、工業地域指定がある。これは東の方にもあるのでありますが、先ほど出してお話しいたしましたが、旧貨物跡地のすぐ隣接するところ、それから日通が移転したところのすぐ国鉄用地についたところでありますが、日石の油槽所があります。大きなタンクで、これは生活には必要欠くべからざるものではございますが、近隣住宅地とすれば、大変危険と不安を持つものでもあるわけであります。また、北上市のいろいろなことに貢献してくださってはおるわけですが、ヒューム管工場等もかなりの優秀ないわゆる住宅地を置き場に使っているというような状態もあるわけでして、整理事業の用地に、もし利用形態を考えてお話のようにしていただくんだとすれば、とてもいいことだなというふうに考えておりますので、そういうことの移転とか、あるいは団地誘導とか、そういったようなことなどをお考えになったことがあるのでしょうか、お伺いいたします。 それから、教育長に1つお尋ねいたしますが、LD児教育につきまして、ある識者は、最近、文部省でも、ニュース、新聞等にもかなりにぎやかにされております。幸いなことに、北上市にはそういうのはまだ報告されていないというようなお話でございますので安心はしたんですが、やがて、いつそういうことが起こるかもわかりませんが、学校教育の中で、そういう研究講習会みたいなことを、岩手県、北上ではありませんが、やったところが。そのこと自体も知らない教員がたくさんいたというので驚いたというようなことを言っておりますので、今後の問題としても、そういう重大なことであるということ。それから、北上市障害児就学審議会、教育委員会の中にある委員協議会ですか、もし、そういう問題が審議されるとすればどこで審議されるのか。今はまだおやりになったことはもちろんないのではないかと思うんですが、その場合には、どういうふうに……。それはなぜかといいますと、就学審議会には医師なんていうのもいるわけですし、それが入学する前の子供のことは違うのかもしれませんが、何か、そういうことについては、上の方から何かそういうようなことが流れておりませんでしょうか、その点は何か関連があるのか、ちょっと伺いいたします。 ○議長(昆野市右ェ門君) 市長。 ◎市長(高橋盛吉君) 北上駅西口の旧国鉄から払い下げを受けた旧保線区跡地と、それから貨物跡地を含めて、現在の駅前広場の再編をする必要があるというふうに考えております。今、問題の1つは、大型バスの駐車するところが西口にはないという問題点も指摘されておりますので、今の駅前の駐車場、タクシー乗り場、それから保線区跡地、貨物跡地、これらをひっくるめて全体の配置構想を事務段階でつくって、JRに提示をしておるという段階でございます。なお、JRの方でも、その後、意欲的にいろいろなビルの建設等も方々でやっているようでありますので、JR自体にも案があろうかと思いますので、それの説明を受けて、相談する段階も来るかというふうに待っておるところでございます。 それから、駅前周辺の土地利用計画についてでありますが、御指摘の日石、あるいはニットクヒューム管、ここの移転について具体的な話し合いをしたということはまだございません。ただ、将来構想としては、御指摘のような方向が望ましいというふうに考えております。なお、日通跡地等を含めて土地利用上の制約を緩和してもらいたいということで、県の都市計画課との折衝をしておるところでございます。 ○議長(昆野市右ェ門君) 教育長。 ◎教育長(成瀬延晴君) 御質問にお答えいたします。 質問の要点は、LD児、学習障害児が発生した場合にはどのように対応するかという質問ではないかと思いますが、先ほども申し上げましたように、現在、北上市にそういう児童生徒は報告になっていないということでございますけれども、他の地域でそういう児童がいるということは、やがて北上にもそういうことが当然考えられるわけですので、もし、そういう児童が生まれた場合には、市の教育委員会としてどう対応するかということだろうと思いますが、まず最初に、LD児そのものについての学習を深めなければならないということで、文部省も現在研究中ということですので、いろんなところから資料を取り寄せて、LD児そのものについての学習を進める。次に、学習の中でそういうことの判定というのは非常に難しいことだろうと、このように思います。先ほどお話がありましたように、心身障害児の就学指導委員会というような中で取り扱うものではないだろうと、このように考えております。そして、その判定の仕方をよく学習した後、今度はそれに対する対応のあり方、それも十分に学習を詰めて、そして十分な構えをしておきたい、学校並びに教育委員会がそれに十分対応できる構えをつくっておきたいと、そのように考えております。 以上です。 ○議長(昆野市右ェ門君) 50番川村鷹志君の質問を終結いたします。--------------------------------------- ○議長(昆野市右ェ門君) お諮りいたします。本日の会議はこれにてとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。(「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(昆野市右ェ門君) 御異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会といたします。 明日は午前10時に開きます。      午後3時26分 延会...